【検証】敷金が退去時に勝手に相殺されるのは受け入れるしかないのか

みなさん、賃貸に住んだら一度は経験したことがないでしょうか。

そう、”敷金が何かの名目をつけて勝手に償却される問題”

自分はつい最近引っ越しをしたのですが、5年も住んでいた家で敷金が返ってこないという経験をしました。

※最初は返ってこないどころか、敷金全額相殺+敷金を超えて費用負担発生(前家賃から更に引かれる)の請求書が来ました
※諸々矛盾があったので詳細確認していくと少しは返ってくるといった請求内容に変わりました、この経緯に関しても今後詳しく詳細を書いていきます

敷金って返ってこないものなのでしょうか?

調べてみると以下のように民法では敷金は返却しなければいけない旨が定められています

敷金とは、名目の如何を問わず、賃貸借契約の借主が貸主に交付する金銭で、その賃貸借契約に基づいて発生する借主の貸主に対する金銭債務を担保するものを言います(民法622条の2第1項)。

でも敷金が全額戻ってきました、みたいな経験をしたことある人も余りいないのではないかと察します。

なぜでしょう、それは契約時の書類に”ハウスクリーニングは借主負担”である旨の特約が書かれていることが多いから、といったことが一つ挙げられるかと思います。

本件に関しても、契約書(重要事項説明書)を確認するとしっかりと記載がありました。

これ自体にも少し違和感があるので書きますが

賃貸の契約をするときって

物件の内覧も終わって

気に入ったら申込みをして

初期費用とか割と大金を前もって振り込んで

なんだったらその時点で居住中の家とかの解約手続きとかも終わらせてる必要があって

最後の最後にこのような契約書にサインをすることが多い印象です。(なんだったら鍵を受け取るとき前日とかにサインします)

この状況で契約内容に対して借主の方から何か異論を唱えるのって現実的でしょうか?

ほぼ無理なんじゃないかなと思います。

この段階で異論を唱えたことがあるっていう人も中々いないのではないのかと思います。

何が言いたいかというと、”フェアでない”なと。

後出しじゃんけん感が凄いなと。

こういう情報の非対称性とか、立場の差によって生活者が一方的に不利を食うケースってちょいちょいあると思うんですよね。

インターネットが発展したことで多くの業界でそういった不は解消されてきたと思うのですが。

でも不動産業界にはまだ全然あると思うんですよね。

その一つがこの敷金勝手に相殺される問題。

いきなり請求書が届いて不動産会社の言い値を払えと。

請求額が高かったり請求される項目が不当であると思って抗議しても、「契約書に記載あるものを確認してあなたは契約をしましたよね」と。

ちなみにハウスクリーニングの借主負担に関する特約含みの契約を結んでいたとしても消費者契約法第10条によってその特約が認められないケースもあるそうです。

※そもそもハウスクリーニングは国土交通省のガイドラインでは貸主負担となっています、ただ特約によって借主負担の記載があるのが慣例になっています

(消費者の利益を一方的に害する条項の無効)
第10条 消費者の不作為をもって当該消費者が新たな消費者契約の申込み又はそ
の承諾の意思表示をしたものとみなす条項その他の法令中の公の秩序に関しな
い規定の適用による場合に比して消費者の権利を制限し又は消費者の義務を加
重する消費者契約の条項であって、民法第1条第2項に規定する基本原則に反
して消費者の利益を一方的に害するものは、無効とする。

実際に特約が認められるケースもありそうですし、個人的な気持ちとしては全く払いたくないと言っているわけではない

自分が納得いかないのは

  • ハウスクリーニングとして不動産会社の言い値を一方的に請求されて無条件で支払うのがおかしい
  • ましてやその請求額が敷金を相殺するほどである

という点です。

自身もこれ以前に3回ぐらい引越しをしてきていずれの物件でもハウスクリーニング費用は敷金から相殺されてきました。

でも大体相殺されてきたのは敷金の3~4割ぐらいでした。だからまぁそれぐらいの費用であれば特に違和感を抱くこともなく受け入れてきました。

でも今回はスタート時点で敷金の10割を超える費用を請求されています。

これに対して異論を唱えると「納得いかないのであれば第三者機関にでもなんでも言ってくれ」と。

とてつもない不だなと。

このような理不尽な言い分に、対応する気力も湧かず泣き寝入りする人たちが世の中には数多いるのでしょう。

由々しき問題です。

性分的にこのような不が許せないタイプなので、自分はこの問題解決に取り組むことにしました。

結果はどうなるかわかりませんが、一通り抗えることを行った結果をこのブログで共有しようと思います。

誰かの為になれば幸いです。

さて、実際に請求された敷金精算請求書は以下です。

物件の名称は”北見小路”という物件で

住所は川崎市高津区北見方2-17-6です。

管理会社は有限会社雅興産(ミヤビホームネット)という会社です。

もし同じ物件や同じ管理会社の家に住んで同じような思いをした人の参考になればと思います。

今後、抗えそうなこととしては以下あたりでしょうか。

  • 消費者センターなどへの相談
  • 弁護士への相談(無料の範囲で)
  • 少額訴訟のやり方調べる

その前に次は、入居時と退去時で鍵の取り換え費用を2重請求される問題について書きたいと思います。

ではまた。

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